Vercel とは?
Vercel は、フロントエンドフレームワークに特化したクラウドプラットフォームで、主に Web サイトや Web アプリケーションのホスティングに使用されます。Next.js を生み出した企業が開発したため、JavaScript や静的サイトジェネレータとの親和性が高く、サーバーレスアーキテクチャを採用している点が大きな特徴です。
他のクラウドプラットフォーム(例: AWS, Google Cloud)と比較して、使いやすさと高速なデプロイが特徴的です。特に、以下の点が優れています。
- サーバーレスデプロイ: サーバーの管理が不要で、アプリケーションのコードだけをアップロードすれば、すぐにサーバーレス環境で動作します。
- グローバル CDN: Vercel は、コンテンツを世界中のエッジネットワークにキャッシュし、ユーザーの近くから素早く配信することで高速なレスポンスを提供します。
- 自動スケーリング: アプリケーションのトラフィックに応じて、インフラが自動的にスケールするため、負荷が高くなっても対応可能です。
- 統合された開発環境: Vercel は GitHub や GitLab などのリポジトリと簡単に統合でき、コードをプッシュするだけで自動的にデプロイが行われます。
特に、Next.js と組み合わせることで、フルスタックなアプリケーションの開発が容易ですが、Python アプリケーションもサーバーレス環境でホスティングすることが可能です。Vercel での Python アプリケーションのサポートは、バックエンドのエンドポイントや API を手軽に構築・運用できる点で注目されています。

Pythonで作ったアプリを手軽に公開してみたい方におすすめ!このガイドでは、Vercelを使ってPythonアプリを簡単にデプロイする方法を解説しています。初心者でも分かりやすい手順で紹介しているので、ぜひ気軽にチェックしてみてくださいね!
Python アプリケーションを Vercel で動かす準備
Python アプリケーションを Vercel 上でホスティングするためには、いくつかの事前準備が必要です。Vercel は、サーバーレス環境をベースとしているため、従来のサーバーベースのデプロイとは異なる点もあります。この章では、Python アプリを Vercel にデプロイするための基本的な準備について説明します。
必要なツールと要件
- Python
当然ながら、Python がローカル環境にインストールされている必要があります。Python の公式サイトから最新のバージョンをダウンロードしてください。
- Vercel アカウント
Vercel でデプロイするには、Vercel のアカウントが必要です。公式サイト(Vercel)から無料アカウントを作成できます。GitHub や GitLab のアカウントでサインインすることも可能です。 - Vercel CLI
Vercel CLI(コマンドラインインターフェース)を使うことで、ローカルから簡単にプロジェクトを Vercel にデプロイできます。CLI は Node.js のパッケージマネージャーである npm を通してインストールします。- Node.js のインストール(必要に応じて)
- Vercel CLI のインストールコマンド
npm install -g vercelこのコマンドを実行すると、vercel コマンドが使用可能になり、デプロイ操作が行えるようになります。
サーバーレスアーキテクチャの利点と考慮点
利点
- インフラ管理の不要さ
Vercel が自動的にインフラを管理し、スケーリングや負荷分散を行ってくれるため、開発者はアプリケーションのコードに集中できます。 - コスト効率
サーバーレス環境では、リクエストごとに課金されるため、トラフィックが少ない場合には非常にコスト効率が良いです。 - スピードとスケーラビリティ
Vercel のエッジネットワークを活用することで、ユーザーがどこにいても高速にコンテンツを提供できます。
考慮点
- ステートレスなアプリケーション設計
サーバーレス環境では、各リクエストが独立して処理されるため、アプリケーションはステートレス(状態を保持しない)に設計する必要があります。セッション管理には外部サービスを利用するのが一般的です。 - コールドスタート問題
一部のサーバーレスアプリケーションでは、リクエストが少ない時に起動が遅くなることがあります(これをコールドスタートと言います)。適切な設計で影響を最小限に抑えることが可能です。
Vercel CLI のセットアップ手順
- Vercel にログイン
まず、CLI を使用して Vercel にログインします。次のコマンドを実行してください:
vercel loginGitHub や GitLab など、使用するアカウントでログインできます。
- 新しいプロジェクトを作成
ログイン後、次のコマンドでプロジェクトのディレクトリに移動し、デプロイの準備を行います。
vercelこのコマンドを実行すると、プロジェクトが Vercel にリンクされ、対話形式で設定を進めることができます。
Vercel での Python プロジェクトの設定
Vercel で Python アプリケーションをデプロイするためには、プロジェクトのディレクトリ構造や設定ファイルを整える必要があります。この章では、基本的なディレクトリ構造と、Vercel での設定方法について詳しく説明します。
基本的なディレクトリ構造
Python アプリケーションを Vercel にデプロイする際、プロジェクトのディレクトリ構造はシンプルに保つことが重要です。Vercel はサーバーレス関数をホスティングするため、api/ フォルダを使用してバックエンドロジックを記述するのが一般的です。
サンプルのディレクトリ構造
my-python-app/
│
├── api/
│ └── index.py
│
├── vercel.json
├── requirements.txt
└── README.mdvercel.json の設定
vercel.json ファイルは、Vercel にプロジェクトの設定やルーティングに関する情報を伝えるために使います。Python アプリケーションでは、特にルーティングの設定が重要です。以下は基本的な vercel.json の例です。
サンプル vercel.json ファイル
{
"version": 2,
"builds": [
{
"src": "api/*.py",
"use": "@vercel/python"
}
],
"routes": [
{
"src": "/api/(.*)",
"dest": "/api/index.py"
}
]
}環境変数の設定方法
Vercel では、アプリケーションで使用する環境変数を簡単に設定できます。例えば、データベースの接続情報や API キーなど、セキュアに管理したい値を環境変数として扱うことが一般的です。
環境変数の設定手順
- Vercel の管理画面にログインし、デプロイしたプロジェクトを選択します。
- サイドメニューの「Settings(設定)」タブを開き、次に「Environment Variables(環境変数)」を選択します。
- 必要なキーと値を追加します(例:
DATABASE_URLやAPI_KEYなど)。 - これで、アプリケーション内から
os.getenv()で環境変数を読み込むことが可能です。
Python での環境変数の読み込み
以下のように、os モジュールを使って環境変数を取得できます。
import os
database_url = os.getenv("DATABASE_URL")これにより、Vercel 上で安全に環境変数を管理し、アプリケーション内で使用できます。
Flask/Django を使用した Python アプリのデプロイ
Vercel では、Flask や Django のような Python の Web フレームワークを使ってアプリケーションを簡単にデプロイすることができます。ただし、サーバーレス環境の特性に合わせて、いくつかの調整が必要です。この章では、Flask と Django の両方を例に、それぞれのフレームワークを Vercel で動かす方法を説明します。
Flask アプリのデプロイ
Flask は軽量な Python Web フレームワークで、API や小規模なアプリケーションに適しています。まず、基本的な Flask アプリを Vercel にデプロイする方法を見ていきましょう。
Flask プロジェクトの作成
以下は、シンプルな Flask アプリケーションのサンプルコードです。
# api/index.py
from flask import Flask, jsonify
app = Flask(__name__)
@app.route("/api/hello")
def hello():
return jsonify({"message": "Hello, Vercel!"})
if __name__ == "__main__":
app.run()requirements.txt の作成
Flask アプリを動かすには、必要な依存関係を記述した requirements.txt ファイルを作成します。このファイルには Flask パッケージを指定します。
flaskvercel.json の設定
次に、Flask アプリケーションを Vercel にデプロイするための vercel.json ファイルを設定します。
{
"version": 2,
"builds": [
{
"src": "api/index.py",
"use": "@vercel/python"
}
],
"routes": [
{
"src": "/api/(.*)",
"dest": "/api/index.py"
}
]
}この設定により、/api/hello へのリクエストが index.py で処理されるようになります。
デプロイ
準備が整ったら、次のコマンドを使って Vercel にアプリをデプロイします。
vercelこれで、Flask アプリケーションがサーバーレス環境で動作するようになります。デプロイが完了すると、Vercel がアプリケーションの URL を提供してくれます。
Django アプリのデプロイ
Django は、より大規模なプロジェクトやデータベース駆動のアプリケーションに適したフレームワークです。Vercel 上で Django アプリを動作させるには、いくつかの追加設定が必要ですが、基本的な手順は Flask と似ています。
Django プロジェクトの作成
Django プロジェクトを新規に作成するには、次のコマンドを使用します。
django-admin startproject myprojectこれにより、Django の基本的なプロジェクトが作成されます。
WSGI への対応
Django を Vercel で動かすためには、WSGI サーバーが必要です。通常、Django アプリはサーバーの役割も果たしますが、サーバーレス環境ではこれを分離して wsgi.py ファイルを利用します。api/ ディレクトリ内に WSGI 用のスクリプトを配置しましょう。
# api/index.py
from myproject.wsgi import application as apprequirements.txt の作成
Django と必要なパッケージを requirements.txt に追加します。
django
gunicornVercel は requirements.txt に基づいて依存関係をインストールします。gunicorn は Django アプリケーションをサーバーとして動作させるための WSGI サーバーです。
vercel.json の設定
Django アプリ用の vercel.json ファイルは以下のように設定します。
{
"version": 2,
"builds": [
{
"src": "api/index.py",
"use": "@vercel/python"
}
],
"routes": [
{
"src": "/api/(.*)",
"dest": "/api/index.py"
}
]
}デプロイ
最後に、次のコマンドで Django アプリケーションをデプロイします。
vercelこれで、Django アプリケーションが Vercel 上で動作します。特にデータベースの設定やメディアファイルの管理が必要な場合は、外部サービス(例: Heroku Postgres や AWS S3)と組み合わせることが多くなります。
サーバーレス環境での制限事項と最適化
Vercel のサーバーレス環境では、アプリケーションの実行時間やメモリの使用量に制限があります。特に Django のような大規模なアプリケーションでは、以下の点に注意が必要です。
- コールドスタートの対策
サーバーレス環境では、リクエストがない場合に関数がスリープ状態になることがあります。Flask や Django アプリケーションがコールドスタートを避けるために、可能な限りアプリケーションの起動を軽量化することが推奨されます。 - リクエスト時間の制限
Vercel の無料プランでは、リクエストが 5 秒以上かかる場合はタイムアウトするため、応答時間を最適化することが重要です。データベースアクセスや外部 API 呼び出しの時間を短縮する工夫が必要です。
デプロイ後の管理と運用
Python アプリケーションを Vercel にデプロイした後は、パフォーマンスの監視やエラーのトラブルシューティング、スケーリングの管理が必要です。Vercel はこれらの運用タスクを簡単に行えるツールや機能を提供しており、効率的にアプリケーションを管理できます。この章では、デプロイ後のアプリケーション運用に必要な手順について説明します。
デプロイの確認方法
デプロイが完了すると、Vercel はデプロイされたアプリケーションの URL を提供します。例えば、以下のような形式でアクセスできます。
https://your-app.vercel.appアクセスしてアプリケーションが正しく動作するかを確認します。以下の項目をチェックすることが重要です。
- 正しいエンドポイントが期待通りに動作しているか
- API リクエストに対して適切なレスポンスが返されているか
- セキュリティ関連の設定や認証が問題なく機能しているか
ログの確認やモニタリング
Vercel は、各リクエストに対する詳細なログを自動的に収集してくれます。これにより、エラーの調査やパフォーマンスの最適化が容易になります。
ログの確認手順
- Vercel の管理画面にログインします。
- プロジェクトを選択し、「Deployments(デプロイメント)」タブに移動します。
- 各デプロイメントの詳細ページにアクセスすると、「Logs(ログ)」タブからエラーや警告、実行されたリクエストに関する詳細を確認できます。
ログは、特にデプロイ直後にトラブルシューティングを行う際に役立ちます。例えば、Flask や Django アプリケーションで予期しないエラーが発生した場合、ログから原因を突き止め、コードや設定を修正することが可能です。
スケーリングの管理
Vercel はサーバーレスプラットフォームの特性上、アプリケーションが受けるトラフィックに応じて自動でスケーリングを行います。これにより、突然アクセスが増えた場合でも、アプリケーションがダウンすることなく対応できるようになります。
スケーリングの仕組み
- 自動スケーリング
各サーバーレス関数はリクエスト単位で実行され、必要に応じて同時に複数のインスタンスが立ち上がります。リクエストが減少すれば、不要なインスタンスは自動的に解放されるため、リソースを効率的に利用できます。 - スケーリングの制限
Vercel の無料プランではリクエスト数やメモリ使用量に制限があるため、大規模なアプリケーションやトラフィックが多い場合は、有料プランにアップグレードすることでリソースの上限を引き上げることができます。
エラー時のデバッグ方法
アプリケーションが正しく動作しない場合、デバッグが必要です。Vercel は、デプロイ時や実行時にエラーが発生した場合、詳細なエラーメッセージを提供します。
デバッグの手順
- ローカルでの再現
エラーが発生した場合、まずはローカル環境で再現できるか確認します。vercel devコマンドを使って、ローカルサーバーでアプリケーションをテストできます。
vercel devこのコマンドは Vercel の環境をローカルに模倣し、エラーメッセージや挙動を確認するのに役立ちます。
- ログの調査
Vercel の「Logs」セクションでエラーメッセージやスタックトレースを確認します。ログに表示されるエラー内容から、コードの問題点を特定し、修正します。 - 再デプロイ
問題を修正した後、再びvercelコマンドでデプロイします。Vercel ではコードを変更するたびに新しいバージョンを簡単にデプロイできるので、修正結果をすぐに反映できます。
キャッシュの管理
Vercel はエッジネットワークを活用し、コンテンツをユーザーの近くから提供するためにキャッシュを利用します。これはパフォーマンス向上には有効ですが、頻繁にデータが変わる API やリソースに関してはキャッシュの制御が必要になることがあります。
キャッシュコントロールの設定
キャッシュの設定は、HTTP ヘッダーを使って制御できます。Flask や Django のレスポンスオブジェクトにキャッシュヘッダーを追加することで、キャッシュの有効期間や、特定のリクエストをキャッシュしないように指定することが可能です。
以下は Flask での例です。
from flask import make_response
@app.route("/api/no-cache")
def no_cache():
response = make_response({"message": "This will not be cached"})
response.headers['Cache-Control'] = 'no-store'
return responseこのように、Cache-Control ヘッダーを使うことで、API レスポンスのキャッシュポリシーを柔軟に管理できます。
よくある問題とトラブルシューティング
Vercel に Python アプリケーションをデプロイする際、開発者が直面しやすい問題があります。この章では、デプロイ時や運用中によく発生するエラーやトラブルについて、それらの原因と解決方法を詳しく解説します。
デプロイ時のよくあるエラー
「Module not found」エラー
このエラーは、必要な Python モジュールがインストールされていないか、適切に指定されていない場合に発生します。Vercel は requirements.txt ファイルに記載された依存関係を元にパッケージをインストールしますが、このファイルが正しく設定されていないとモジュールが見つからないことがあります。
- 原因:
requirements.txtに必要なモジュールが記載されていない、もしくはバージョンが古い。 - 解決策:
requirements.txtを確認し、アプリケーションで使用している全てのモジュールが記載されていることを確認します。ファイルを更新した後、再度デプロイを試みます。
pip freeze > requirements.txt「Timeout exceeded」エラー
Vercel では、無料プランではリクエストの実行時間に 5 秒の制限が設けられています。特にバックエンドで長時間かかる処理(データベースクエリや外部 API 呼び出しなど)がある場合、リクエストがタイムアウトすることがあります。
- 原因: リクエストの処理が制限時間を超えている。
- 解決策: 処理を軽量化するか、非同期で実行できる部分を見直します。例えば、データベースのクエリを最適化したり、外部 API 呼び出しを別途スケジュールで実行するようにすることが考えられます。また、有料プランにアップグレードすることでリクエストのタイムアウト時間を延長することもできます。
「Memory limit exceeded」エラー
Vercel の無料プランにはメモリ使用量の上限があります(128MB~300MB)。大きなデータを処理するアプリケーションや、メモリを多く消費するパッケージを使用する場合、この制限を超えることがあります。
- 原因: アプリケーションが Vercel のメモリ制限を超えている。
- 解決策: メモリ使用量の多い処理を最適化します。例えば、大きなデータを一度に処理するのではなく、分割して処理するように工夫します。また、不要なモジュールの読み込みを減らしたり、メモリ効率の良いアルゴリズムに変更することも効果的です。
「Internal server error (500)」
このエラーは、Flask や Django のコードで例外が発生したときに表示される一般的なエラーです。Vercel のログには、エラーの詳細が出力されるため、原因の特定に役立ちます。
- 原因: アプリケーション内のバグや未処理の例外。
- 解決策: ローカル環境でエラーを再現し、詳細なエラーメッセージを確認します。Vercel の「Logs」タブを確認し、エラーメッセージやスタックトレースから原因を特定します。例外処理を追加してエラーを適切に処理することも重要です。
タイムアウトやメモリ使用量の最適化
サーバーレス環境では、効率的にリソースを使うことが重要です。タイムアウトやメモリ制限に関連する問題は、以下のような方法で改善できます。
外部 API 呼び出しの最適化
外部の API を呼び出す際には、応答速度が遅いとアプリケーション全体のパフォーマンスが低下します。可能であれば、外部 API の呼び出しを非同期で実行し、アプリケーションが待機時間を最小限に抑えるようにします。
- Python の
asyncioやaiohttpなどの非同期ライブラリを使うことで、効率的に処理できます。
import aiohttp
import asyncio
async def fetch_data(url):
async with aiohttp.ClientSession() as session:
async with session.get(url) as response:
return await response.json()
# 非同期タスクの実行
asyncio.run(fetch_data('https://api.example.com/data'))データベースクエリの最適化
データベースのアクセスがボトルネックになることもあります。以下の点を見直すことで、データベース操作のパフォーマンスを向上させることができます。
- インデックスの適切な設定
- 不要なデータの取得を避ける(必要なカラムのみを取得)
- 複数のクエリを 1 つにまとめる(JOIN を活用する)
メモリ効率の向上
大量のデータを処理する際は、メモリを効率的に使うことが大切です。特に、大きなリストやデータセットを扱う際は、以下の方法を検討します。
- ジェネレータの利用
全てのデータを一度にメモリに読み込むのではなく、必要な部分だけを逐次処理するジェネレータを使う。
def data_generator():
for i in range(1000000):
yield i
for data in data_generator():
process(data)- 大きなファイルのストリーミング処理
ファイルやデータセットを一度に読み込むのではなく、ストリーミング形式で処理することでメモリ使用量を削減します。
サーバーレス特有の課題と解決策
ステートレス設計
Vercel のサーバーレス環境は、リクエストごとに新しい関数が実行され、状態(ステート)を保持しないため、セッションデータやアプリケーションの状態管理が課題になることがあります。この問題を解決するためには、以下の外部サービスを使用して状態管理を行います。
- Redis: セッションデータの保存に使用できる高速なインメモリデータベース。
- データベース: ユーザーデータやアプリケーションの状態を永続的に保存するために使用。
コールドスタート
サーバーレス関数は、リクエストがしばらくないとスリープ状態に入るため、次のリクエストで関数が起動するまでに時間がかかることがあります。これをコールドスタートと呼びます。
- 解決策: アプリケーションを軽量にして起動時間を短縮するか、定期的にリクエストを送ってコールドスタートを防ぐような仕組みを構築します。たとえば、監視ツールで定期的に API を呼び出すことが考えられます。
まとめ
Vercel は、サーバーレスアーキテクチャに基づいた高速で簡単なデプロイを提供するクラウドプラットフォームとして、フロントエンド開発者だけでなく、Python バックエンドの開発者にとっても非常に有用です。このブログ記事では、Python アプリケーションを Vercel 上でホスティングする際の手順やポイントを詳しく解説してきました。
Vercel のメリットとデメリット
メリット
デメリット
Python アプリケーションにおける最適な使用ケース
Vercel は、次のようなケースにおいて特に有用です。
- シンプルな API のホスティング
Flask や Django を使った軽量な REST API や GraphQL API のホスティングに適しています。 - フロントエンドと統合したバックエンド
Next.js や他のフロントエンドフレームワークと連携して、フルスタックなアプリケーションを構築する際に、Python でバックエンドロジックや API を実装できます。 - イベントドリブンなアプリケーション
ユーザーのアクションや外部イベントに応じて即座に処理を行うアプリケーションに最適です。サーバーレスの性質を活かし、必要に応じて自動的にスケーリングされるため、リソースを無駄にしません。
今後の開発やホスティングの選択肢
Vercel はサーバーレスプラットフォームの一つとして非常に優秀ですが、プロジェクトの規模や要件に応じて他の選択肢も検討する価値があります。例えば、AWS Lambda や Google Cloud Functions など、より多機能なサーバーレスプラットフォームが必要な場合には、そちらを選択することも考えられます。
また、データベースや認証、ファイルストレージなど、バックエンドで扱うサービスをどのように組み合わせるかによって、アプリケーションの設計も変わってきます。Vercel でバックエンドをホスティングしつつ、データベースは他のクラウドプロバイダーを利用するというハイブリッドなアプローチも有効です。

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