はじめに
プログラミングを始めようと思ったときに、まず悩むのが「どのツールを使えばいいのか?」ということではないでしょうか。
いろいろな開発環境がありますが、初心者からプロのエンジニアまで幅広く愛用されているのが「Visual Studio Code(通称:VS Code)」です。
VS Codeは、Microsoftが提供している無料のコードエディタです。軽快な動作でありながら、豊富な拡張機能が用意されていて、Pythonだけでなく、さまざまなプログラミング言語に対応しています。
特にPython開発においては、VS Codeはシンプルな使いやすさと高い拡張性を兼ね備えており、初心者にもぴったりの選択肢です。
この記事では、これからPythonを始めたい人向けに、VS Codeのインストールから、実際にコードを書いて動かすところまで、やさしく丁寧に解説していきます。
一緒に、Pythonプログラミングの第一歩を踏み出しましょう!

Pythonを始めたい方へ!このガイドでは、VSCodeを使ったPython開発環境の作り方を初心者向けにわかりやすく紹介しています。スムーズに学び始めたい方はぜひチェックしてみてください!
Visual Studio Codeのインストール
PythonをVS Codeで開発するためには、まずVS Code本体をインストールする必要があります。
ここでは、Windows、Mac、Linuxのそれぞれの環境で、基本的なインストール手順を紹介します。
VS Codeをダウンロードする
- 公式サイト(Visual Studio Code公式ページ)にアクセスします。
- トップページに表示されている「ダウンロード」ボタンをクリックします。
- 自動的に自分のOSに合ったインストーラーが選ばれるので、ダウンロードを開始してください。

注意ポイント
- ダウンロードページには、Windows版でも「ユーザーインストーラー」と「システムインストーラー」の2種類があります。特に理由がなければ、ユーザーインストーラーを選ぶと手軽です。
- MacやLinuxの場合も、それぞれのパッケージ形式に応じたファイル(
.dmgや.debなど)を選んでください。
VS Codeをインストールする
ダウンロードしたファイルを開いて、画面の指示に従ってインストールを進めます。
インストーラーの途中で次のようなオプションがありますが、初心者の方には特におすすめの設定を紹介します。
- 「PATHに追加する」 → ✅(チェック推奨)
→ これを有効にすると、コマンドラインからcodeコマンドでVS Codeを起動できるようになり、後々とても便利です。 - 「右クリックメニューに追加する」 → ✅(チェック推奨)
→ ファイルを右クリックしてすぐにVS Codeで開けるようになります。
インストールが完了したら、さっそくVS Codeを起動してみましょう!
日本語化する方法(オプション)
VS Codeは標準では英語表示ですが、日本語に切り替えるのもとても簡単です。
- 左側の拡張機能アイコン(四角が並んだマーク)をクリックします。
- 検索ボックスに「Japanese Language Pack」と入力します。
- 出てきた「Japanese Language Pack for Visual Studio Code」をインストールします。
- インストール後、再起動を求められるので、VS Codeを一度閉じて再度開きます。

これで、メニューや設定画面がすべて日本語になります!
英語に慣れていない場合は、最初に日本語化しておくと安心して使い始められますね。
Python本体をインストールする
まずは、Pythonそのものをパソコンにインストールする必要があります。
- 公式サイト(Python公式ページ)にアクセスします。
- トップページにある「Download」ボタンをクリックして、最新バージョンのインストーラーをダウンロードします。
- ダウンロードしたインストーラーを実行します。
インストール時のポイント
インストール画面の最初に表示される「Add Python to PATH」というチェックボックスに、必ずチェックを入れてください!
これを忘れると、後で「Pythonが動かない…」というトラブルに繋がることがよくあります。
その後、「Install Now」をクリックすれば、自動的にインストールが進みます。
VS CodeにPython拡張機能を追加する
次に、VS CodeにPythonを扱えるようにするための拡張機能を入れましょう。
- VS Codeを開きます。
- 左側の拡張機能アイコン(四角が並んだマーク)をクリックします。
- 検索ボックスに「Python」と入力します。
- 出てきた「Python(Microsoft製)」をインストールします。

この拡張機能を入れることで、Pythonコードの入力補助、エラー表示、デバッグなど、多くの便利な機能が使えるようになります。
Pythonインタプリタの選択方法
拡張機能をインストールしたら、使いたいPythonのバージョン(インタプリタ)を選びましょう。
- VS Codeの右下に表示される「Python 〇〇」という部分をクリックします。
- インストールされているPython一覧が表示されるので、適切なバージョンを選択します。

もしここにPythonが表示されない場合は、インストールに失敗している可能性があるので、再インストールを試してみましょう。
はじめてのPythonプログラムを書いてみよう
開発環境の準備が整ったら、いよいよ実際にPythonのコードを書いて動かしてみましょう!
ここでは、プログラミングの定番「Hello, World!」を出力する簡単なプログラムに挑戦します。
新しいファイルを作成する
- VS Codeを開きます。
- メニューの「ファイル」→「新しいファイル」を選択します。
- ファイルを保存するときに、ファイル名の末尾を**
.py**にして保存しましょう。
例:hello.py
.pyはPythonのファイルであることを示す拡張子です。これを忘れると、うまく実行できないので注意してくださいね。
「Hello, World!」を出力するコードを書く
作成したファイルに、次の1行を入力してみましょう。
print("Hello, World!")このコードは、画面に「Hello, World!」と表示するだけのシンプルなプログラムです。printは、Pythonで「何かを画面に表示する」ための命令(関数)です。
カッコの中に書いた文字列(ダブルクオートで囲まれた文字)が、そのまま出力されます。
ターミナルから実行してみよう
コードが書けたら、実際に動かしてみましょう!
- 画面上部の「ターミナル」→「新しいターミナル」を開きます。
- ターミナルが画面下に表示されるので、次のコマンドを入力します。
python ファイル名.py例えば、ファイル名がhello.pyなら、
python hello.pyと入力して、Enterキーを押します。
すると、ターミナルに
Hello, World!と表示されるはずです!
これが、Pythonプログラムの最初の一歩です。
ワンポイントアドバイス
もしpython hello.pyでエラーが出た場合は、代わりに
python3 hello.pyと入力してみてください。
特にMacやLinuxでは、pythonが別のバージョンを指していることがあるためです。
便利な拡張機能おすすめ3選
VS Codeには、Python開発をさらに快適にするための便利な拡張機能がたくさんあります。
ここでは、初心者にもぜひ入れてほしい、厳選3つの拡張機能を紹介します!
Pylance(型ヒントと補完を強化)
Pylance(パイランス)は、Pythonコードの補完機能と型チェックを強力にサポートしてくれる拡張機能です。
できること
- コードを途中まで書くと、続きの候補をサクサク表示
- 変数や関数の型を自動で推測
- 間違った使い方をするとすぐに警告
Pylanceを入れると、まるで「優秀なアシスタント」が隣にいるような感覚でコーディングできます。
特に初心者のうちは、タイプミスや簡単なミスをすぐに教えてくれるので、とても心強い存在になります。
Black(コード自動整形)
プログラムは、書き方がバラバラだと読みにくくなってしまいます。
そこでおすすめなのが、**Black(ブラック)**というコード整形ツールです。
できること
- 書いたコードを自動的にきれいに整形
- インデントや空白のズレを直してくれる
- 書き方のルールを統一してくれる
例えば、手動でインデントを直したり、カッコの位置を気にしたりする必要がなくなります。
「書くこと」に集中できるので、学習スピードもアップします!
Jupyter(ノートブック形式で開発)
**Jupyter(ジュピター)**は、データ分析や機械学習の分野で広く使われているノートブック環境です。
VS Codeにこの拡張機能を入れると、ブラウザを使わずに直接ノートブックファイル(.ipynb)を編集・実行できます。
できること
- コードと結果を交互に並べて記録
- グラフや図をその場で表示
- セル単位でコードを実行できる
通常のPythonファイルよりも、実験的なコードを書いたり、学習メモを残したりするのにぴったりです。
よくあるトラブルシューティング
VS CodeとPythonの開発環境はとても使いやすいですが、最初のうちは小さなトラブルに出会うこともあります。
ここでは、よくあるエラーとその対処法をわかりやすくまとめました!
Pythonが動かないときの対処法
VS CodeでPythonコードを実行しようとしたときに、エラーが出たり何も起こらなかったりする場合は、次の点をチェックしてみましょう。
Python本体がインストールされているか確認する
まず、ターミナルやコマンドプロンプトで次のコマンドを打ってみましょう。
python --versionまたは
python3 --versionこれでPythonのバージョン(例:Python 3.12.2など)が表示されればOKです。
もし「コマンドが見つかりません」と出た場合は、Pythonがインストールされていないか、PATHが正しく設定されていない可能性があります。
➡ 解決方法:Pythonを再インストールし、**「Add Python to PATH」**に必ずチェックを入れてください。
インタプリタが正しく選ばれているか確認する
VS Codeの画面左下を見て、Pythonのバージョンが表示されているか確認します。
もし違うバージョンや仮想環境が選ばれている場合は、手動で切り替えましょう。
- 左下のPythonバージョン表示をクリック
- 一覧から正しいバージョンを選択
これだけで、動かなかったコードが急に動くこともよくあります!
インタプリタが見つからないエラー
VS Codeを開いたときに、
Python インタプリタが見つかりませんというエラーが出ることもあります。これは、VS Codeが使うべきPythonの場所を特定できていないときに出るメッセージです。
よくある原因と対策
- 原因1:Pythonがまだインストールされていない
➡ 公式サイトからインストールしましょう。 - 原因2:VS CodeにPython拡張機能が入っていない
➡ 拡張機能から「Python(Microsoft製)」をインストールしましょう。 - 原因3:仮想環境を使っていて、認識されていない
➡ 仮想環境のアクティベートを確認してください(以下の記事の「Pythonで仮想環境を作成しよう」を参照してください!)
トラブル解決のコツ
困ったときは、焦らずに
- エラーメッセージをよく読む
- 設定を一つずつ見直す
- 公式ドキュメントや信頼できる情報を参照する
この3つを心がけると、自然とトラブル対応力もアップしていきます!
まとめ
この記事では、Visual Studio Code(VS Code)を使ってPython開発を始める方法について、初心者向けにわかりやすく解説してきました。
最後に、ここまでのおさらいをしましょう!
この記事で学んだこと
- VS Codeのインストール方法
→ 無料で軽快なエディタで、初心者にも優しい設計。 - Python本体と拡張機能の導入方法
→ 必要なツールをしっかり揃えて、スムーズに開発スタート! - 最初のPythonプログラムを書いて実行する方法
→ 「Hello, World!」で実際にコードを書く楽しさを体験。 - デバッグ機能の使い方
→ エラーが出ても怖くない!一歩ずつプログラムを確認できる。 - おすすめ拡張機能3選
→ Pylance、Black、Jupyterで、作業効率がぐんとアップ! - トラブルシューティングの基本
→ よくあるエラーの原因と対処法を知って、安心して学習を進められる。 - 仮想環境の作成とアクティベート方法
→ プロジェクトごとにきれいに環境を分ける習慣をつけよう。
これからのステップ
Pythonの環境が整ったら、ぜひ次のステップに進んでみましょう!
- 基本的な文法(変数・条件分岐・ループなど)を学ぶ
- 簡単なアプリ作りに挑戦してみる
- 自分の興味がある分野(Web開発、データ分析、AIなど)を見つける
- 🎥 Udemy講座
実際に動画を見て勉強したい方には今回は特に以下の講座がオススメですよ!
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プログラミングの世界は広くて奥が深いですが、まずは小さな一歩から。
失敗しても大丈夫。楽しみながら、少しずつステップアップしていきましょう!
あなたのPythonライフを、心から応援しています!🐍✨

ここまで読んでいただきありがとうございます!
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